春野菜の価格が高騰しています 【3月31日(木)】
春が旬の野菜の卸値が、高くなっています。
東京市場(大田、豊洲、淀橋、豊島)では、タケノコやキャベツの卸値が、平年(過去5年平均)比、2~7割上昇し、タマネギは、2倍になっています。
雨不足でよく育たなかったり、降雪で収穫作業が進まなかったりして、供給が少ないところに、業務用の需要の回復が、重なりました。
気象庁によると、今冬は、西日本の一部地域で、統計開始以来、日照時間が最も多かったようです。
雨不足の影響が最も大きかったのが、タケノコです。
東京市場の3月中旬の卸値は、1㎏=1,704円と、昨年同期を8割上回ります。
雨量が少ないと、地中で十分に育たず、主力の熊本県産や静岡県産の出荷が少なくなっています。
JAたまな(熊本県玉名市)の出荷は、前年の1割程度で、JAおおいがわ(静岡県藤枝市)では現在の出荷は、昨年の3割程度です。
ソラマメも、主力の九州産の供給が減って、平年比、24%上昇しています。
3月中旬の入荷量は、主力の鹿児島県産が、4割少なかったそうです。
JAいぶすき(鹿児島県指宿市)によれば、乾燥でソラマメの花が落ち、実の付きが減ったそうで、昨年に比べ、出荷量が半減しています。
春キャベツの卸値は、1㎏=116円と、平年に比べ、3割近く上昇しています。
神奈川県の三浦市農協では、昨年末に雨が少なく、育成が遅れているそうです。
タマネギは、卸値が、平年の2倍になりました。
産地の少雨で、3月中旬の東京市場の入荷量が、昨年より3割少なく、ジャガイモも昨年の北海道の干ばつの影響が残ります。
北日本の記録的な大雪も供給を抑えました。
春の山菜のフキノトウやウルイなどの卸値が、3~4割高くなっています。
群馬県の産地で降雪のため、露地生産のフキノトウの収穫が進みません。
一方で、需要は回復しています。
まん延防止等重点措置が解除され、業務向けが多いキャベツは、引き合いが強まり、三浦市農協では、足元の販売量が、3割増えたそうです。
飲食店の調達量が増え、不足感が出ています。
卸値の上昇は、店頭価格にも反映しています。
都内のスーパーでは、静岡県産タケノコは、100g=240円程度で、例年より1~2割高くなっています。
鹿児島県産ジャガイモや静岡県産タマネギは、6~7割高くなっています。
身近な野菜の値上がりは、消費の戻りを鈍らせる可能性もあります。
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