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魚介類の陸上養殖に注目・サバやカキも登場【8月21日(月)】

陸上養殖で生産された魚介類が飲食店に並び始めました。


水産大手のニッスイが育てたマサバやバナメイエビが、外食チェーンに登場しました。


カキの完全陸上養殖に成功した新興企業も現れました。


コロワイドグループのアトムが展開する「にぎりの徳兵衛」では、7月15日から「活〆米子おさしみまさば」を週末限定で提供しています。


このマサバは、ニッスイの子会社、弓ヶ浜水産の米子陸上養殖センターで生産されています。


同センターは、大規模養殖では国内初となるマサバの陸上養殖施設です。


10基の水槽を備え、2024度に出荷量175㌧を目指します。


卸値は2~3割高いのですが、水質管理が徹底しているためマサバの脂のりが良いと評価されています。


陸上養殖は、海上養殖の課題となる寄生虫リスクを低減できます。


ニッスイは、バナメイエビ「白姫えび」も陸上養殖で手がけています。


バナメイエビの陸上養殖は、2023年4月に鹿児島県南九州市の施設で本格的に始動し、今後は全国販売を加速します。


気候変動による不良もあり、魚介は世界で奪い合いが起きています。


日本は、水産全体の24%を養殖が占めます。


しかし、沿岸養殖は海洋汚染などのため適した漁場が限られ、環境負荷が小さく、漁業権の制約がない陸上養殖が注目されます。


陸上養殖の国内生産量は、2021年で推定2,356㌧で、養殖全体の1%未満ですが、今後の拡大が見込まれます。


養殖できる魚介の種類も増えてきました。


ジーオーファーム(沖縄県久米島)は、世界初となるカキの完全陸上養殖に成功しました。


カキ料理店を運営する【3224】ゼネラル・オイスターの子会社で久米島に施設を持っています。


適温できれいな海水とエサの植物プランクトンが必要な、カキの陸上養殖は難しいと言われます。


現在の700個の年間生産能力を、3年以内に数十万個、将来は数百万個に拡大する計画です。


陸上養殖の大きな課題は、運営コストの高さです。


ITの活用や量産化で、費用を抑える努力は不可欠となります。


養殖魚のおいしさや安全性、栄養価の高さなどの付加価値をうったえれば、養殖魚のブランド化が可能で、実際に、養殖魚を地域の特産品に育てる動きも活発になっています。

 

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